11/28、トヨタが『スープラ』の一部改良ならびに、特別仕様車「A90 Final Edition」を発表しました。
特別仕様車の名が示すとおり、この特別仕様車が現行『スープラ』の最終モデルになる見込みです。
概要
一部改良を受けた『スープラ(3.0L)』は、2025年春以降、グローバルで順次発売予定。
特別仕様車「A90 Final Edition」は、グローバルで300台限定での販売。欧州では2025年、国内での発売時期は未定となっています。
「A90 Final Edition」は、従来通り3.0L直列6気筒エンジンを搭載しますが、最高出力は387PSから435PSに、最大トルクは500N・mから570N・mに引き上げられています。
駆動方式はFR、トランスミッションは6速MTのみとなっています。
↓特別仕様車 スープラ”A90 Final Edition”(日本仕様・プロトタイプ)
『スープラ』の歴史
初代『スープラ』(A40型/A50型)は、1978年に、『セリカ』を直列6気筒エンジンに対応させた派生車種として誕生しました。
当時、北米では『セリカ・スープラ』として販売されていましたが、国内では『セリカXX』を名乗っていました。
2代目(A60型)は、1981年に登場。
この時も、国内では『セリカXX』として販売されていました。
国内で『スープラ』という名前が初めて使用されたのが、1986年に発売された3代目(A70型)で、『セリカ』の名前も廃した『スープラ』という車名が用いられました。
また、全日本ツーリングカー選手権にトヨタ・チーム・トムスがMA70型スープラで参戦し、デビュー・ウィンを飾っています。
4代目(A80型)の登場は1993年。
日本で製造された国内向け乗用車としては初めて、6速MTを搭載するグレードが用意されました。
当時改正された自動車排出ガス規制に対応できなかったため、2002年で生産を終了。このあと、A90型の登場まで、『スープラ』の名は市場から消えてしまいます。
17年の時を経て、5代目となる『スープラ』(A90型)が復活したのは2019年。
BMWとの共同開発という形がとられ、BMW『Z4』と同じプラットフォームが用いられています。
エンジンもBMW製が搭載され、初代から変わらぬ直列6気筒エンジンのほか、直列4気筒エンジンが搭載されたグレードも用意されました。
ひとこと
今回の発表は、驚きと戸惑いを感じながら見ました。
商売としては成り立たないけど、それでもスポーツカーを作り続けてくれるのがトヨタなのかな?と思っていたのですが、すっぱりと切ってしまうとは…
社長が交代し、方針も大きく変わったということでしょうか。今の社長になって、これまでになかった経営判断が度々見られる気がします。
もちろん、そういった異なった角度から見た判断ができるようにするための社長交代だったと思うのですが…
個人的に気になるのは、やっぱりモータースポーツのこと。
F1のハースとの提携も驚きましたが、今回生産終了となる『スープラ』は、国内最高峰のGTレース、SUPER GTの最高峰クラスに参戦しているマシン。
『スープラ』が抜けてしまうと、あとは『GRコペン』と『GR 86』しか残らないので、ベース車両をどうするのかな?って。
『GR 86』の新型車を開発しているのではないかという記事もちょこちょこ目にしますが…
あとは、『スープラ』以前のように、レクサスから持って来るかですが、ほかのカテゴリーのレースは「トヨタ」として参戦しているのだから、やっぱり「トヨタ」でいって欲しいかなと思います。
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