昨年9月に納車された我が家のシエンタが、日帰り入院してきました。
ディーラーで原因を突き止めることはできなかったのですが、その際に集めていただいた情報から仮説を立て、不具合(?)の再現に成功。すっきりすることができました。
![シエンタ](https://car.corals56.blog/wp-content/uploads/2024/10/PXL_20240902_041855771.MP_-1024x768.jpg)
症状
今回、日帰り入院まで発展した騒動の原因は、後部座席のシートベルト未着用アラートでした。
発生するのは、両親と私の3人で移動するとき。
シエンタを購入してから、3人で移動したのは3回なのですが、そのうちの2回で発生したので、結構な確率。
運転席に私、助手席に父、助手席の後ろの2列目に母が乗り、2列目の右と真ん中の座席には軽い荷物を置いた状態で走行しはじめると、運転席の前のディスプレイに2列目の真ん中の席のシートベルトが未着用であると表示され、アラームが。
このアラームが、結構うるさいんですよね…
問題が発生している状態でディーラーに持ち込むのが一番手っ取り早いと思い、私1人で移動するときにわざと2列目に荷物を置いてみたりしたのですが再現せず…
仕方ないので、1度ディーラーで診てもらうことにしました。
1度目の診察
シエンタをディーラーに持ち込んでみたのですが、これまでそういった症状は聞いたことがないとのこと。
担当の営業の方と、メカニックの方で試乗していただいたところ、上で挙げた症状は再現できなかったものの、新しい事実がわかりました。
運転席と助手席に乗って走り出し、途中で助手席から2列目へ移動。座る場所を変えながらシートベルトをつけたり外したりしたところ、2列目でシートベルトを外して走行してもアラームが鳴らないことが発覚。
1度しっかりと調べるために、日を改め、午後いっぱい時間を抑えて点検してもらうことになりました。
日帰り入院
そして先日、シエンタをディーラーに預けて調べていただいたのですが、システムは正常に動作しているとの結果。
ただ、その間に調べていただいたことを含め、何点か新しい情報が得られ、整理することができました。
まず、各シートに人が乗っているかどうかの判定ですが、運転席と助手席は重量センサーを用いて判定しているのですが、2列目、3列目に関しては、重量センサーではなく、ドアが開閉され、その後シートベルトが着用されたことでその席に人が座ったと判定しているそうです。
その後、シートベルトが外されると、シートベルトが未着用であると判断されるとのこと。
はじめにディーラーに持ち込んだときに、後部座席でシートベルトを着用しなくてもアラームが鳴らなかった原因ですが、車に乗り込むときは助手席のドアから乗り込んで、後部座席に移るときは運転席と助手席の間を通って2列目に移動したため、スライドドアの開閉は行われていませんでした。
したがって、「ドアを開閉後にシートベルトを着用した場合」という条件を満たさず、後部座席に人が乗ったと検出されなかったようです。
そのため、シートベルトをつけたり外したりしても、人が乗っていないと判断しているためアラートの対象にはならなかったようです。
あらためて、後部のスライドドアから乗り込み、1度装着したシートベルトを外すと、仕様どおりアラームが鳴ったとのことでした。
また、トヨタ車の場合、シートベルト未着用のアラームは、速度が20km/h以上になったときに鳴るようになっているそうです。
私は、自宅の前まで帰ってくると、減速しながらシートベルトを外し(ちょっと早いんですけどね^^;)、止まってからリバースに入れて車庫入れという流れなのですが、そういえば警告灯は点くものの、アラームは鳴らないなと思っていたのですが、これも不具合ではなく、速度が20km/h以下まで落ちていたからだったようです。
結局、日帰り入院してシステムは正常に作動していることは確認できたものの、人が乗っていない2列目の中央席のシートベルト未着用アラートが出る原因は掴めず。
また出たら相談するということで帰ってきました。
問題解決
シエンタが家に帰ってきてから、担当者とメカニックの方の話を自分なりに整理していたところ、1つの仮説が。
さっそくシエンタの鍵を手にし、スライドドアから車に乗り込みます。
これで、シートベルトを装着すると、その席に人が乗ったと判定されるはずです。
助手席の後ろの2列目の右には、左側の席と真ん中の席のシートベルトのキャッチが2つ並んでいます。
そして、左側の席のシートベルトの金具を、真ん中の席のシートベルトのキャッチに刺してもロックはされませんが、奥までは刺さります。
つまり、母がシートベルトを装着する際に、誤って1度中央席のシートベルトのキャッチに金具を刺したのではないかというのが私の推理。
中央席のシートベルトのキャッチに左側の席のシートベルトの金具を刺し、そのあと左側の席のシートベルトのキャッチに差し直したあとエンジンをかけ、時速20km/hまで加速してみたのですが、アラームは鳴りませんでした。
次に試したのが、エンジンをかけた状態(システムを起動した状態)で、同じことをしてふたたび20km/hまで加速。
アラームが鳴りました!
シートベルトがロックされなくても、シートベルトの金具をキャッチに差し込むだけで、その席に人が乗ったと判断されるようになっているようです。
エアコンを効かすため、私が乗ったタイミングでシステムを起動。
その後、母がシートベルトを装着する際に誤って隣のキャッチに差し込んでしまったというのが真相みたいです。
ディーラーへもすぐに連絡を入れ、お互いに「すっきりしました」と。
これで、同様の不具合(?)が起きても情報が展開されるのではないかと。
「お騒がせしてすみませんでした」と言って電話を切りました。
もう1点、ディスプレイオーディオで不具合が起きているのですが、こちらも情報をいただき、私の方でいろいろ試してみることに。
こっちもすっきりすると良いな。
ひとこと
ディーラーの皆様にはご迷惑をおかけしましたが、最後にすっきりできて良かったです。
それにしても、シートベルトがカギだったなんて…(もともとシートベルトの問題でしたが)
毎回母がシートベルトの装着に手間取っているのは知っていたのですが(座布団とかいろいろ敷くのが悪いと思うのですが…)、シートベルトを装着したことで乗車の判定を行っているとは夢にも思わず。
原因を突き止められたのも、今回後部座席の乗車判定にシートベルトが使用されているという仕様を見つけてきてくださったメカニックの方のおかげ。
そういう意味では、意味のある時間だったのかな?と(ディーラーの方々にはタダ働きさせてしまいましたが…)。
この判定方法だと、2列目、3列目に乗った人が端からシートベルトを着用しなければ、アラートが発せられないということになりますが、後部座席のシートベルトの着用状態をチェックしていない車もありますから、それに比べれば親切なシステムなのだと思います。
また、各席のシートベルト着用状態は運転席の前のディスプレイに表示されるため、運転手から口頭でシートベルトの着用を促すことができます。
これでまた1つ、シエンタに関する知識を深めることができました。
コメント