【ニュース】BMWがパンク後も200km走れるタイヤ修理キットを発表

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BMWが、パンクした後も200km走行可能な新しいタイヤ修理キット『タイヤ修理キットPlus』を発表しました。

3月から『X1』、『X2』、『iX』、『2シリーズアクティブツアラー』の全モデルと、『5シリーズセダン』の一部モデルに標準装備されるとのことです。

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仕組み

『タイヤ修理キットPlus』は、マグネットとコネクターピンでパンクしたホイールのハブに固定して使用します。

固定後、内蔵のコンプレッサーを使用して、パンク箇所を塞ぐシーラントと空気をタイヤ内に注入。
空気圧が1.5barに達すると自動的に空気の注入が止まります。

走行中に空気が抜けていくと、再度コンプレッサーから空気が注入されるので、最高時速80km/h以下で200km走行することができます。

走行中にタイヤの空気圧を調整するのは、ダカールラリーなどで使用されている、運転席から空気圧を調整するシステムを乗用車用に落とし込んだものですね。

この、タイヤ修理キットをホイールのハブに固定し、タイヤの空気が再度抜ければ充填するというところが、『タイヤ修理キットPlus』のポイントですね。

シーラントとは

シーラントは、液体ゴムなどからできており、タイヤ内で泡状に拡がることで、パンク箇所を一時的に塞ぐことができます。
人間の血液で言えば、傷口の止血をする血小板のような役割ですね。

最近のクルマには、スペアタイヤではなく、このシーラントとコンプレッサー(空気入れ)が、パンク修理キットとして搭載されていることが多いです。
路面が良くなったことなどから、スペアタイヤを使用することなく廃棄することが多いことや、スペアタイヤよりも小型軽量であることがその理由です。

なお、JAFが2022年に行ったテスト「パンク応急修理キットでどこまで修理できる?(JAFユーザーテスト)」では、

  • (この試験では)異物を抜いてしまうと応急修理できなかった
  • 4mm以上の傷ではシーラントの漏れなどが発生し、完全には応急修理ができない可能性がある
  • 異物や傷の大きさによっては、応急修理ができないこともあった

と、報告されています。
パンクしていないスペアタイヤに交換することに比べると、不完全な部分もありますが、タイヤを交換するよりも作業が簡単で短時間で終了するといったメリットがあります。

また、JAFがまとめた報告の1つめ、異物を抜かないということは重要です。
タイヤにクギやボルトなどが刺さっていると抜きたくなるのですが、穴が拡がってしまうのでそのままにしておいた方が、応急修理に成功する可能性が高まります。

パンクする確率は?

タイヤ修理キットが広まった理由の1つとして、スペアタイヤが使用されないまま廃棄されることが多いと上で書きましたが、実際にはどれくらいの確率でパンクしているのでしょうか?

株式会社ポーラスタアさんのサイトに、「タイヤに釘が刺さる確率はズバリ何%?パンクの原因と保険に代わる対策」という記事が掲載されています。

この記事によると、タイヤ交換後3年以内にクギなどの異物が刺さってパンクする確率は、ズバリ22%だそうです。
詳しい算定方法などは、記事をご覧いただければと思うのですが、タイヤ交換からパンクまでの年数を把握されている方というのは、それなりにタイヤに感心を持っている方だと思いますので、実際にはもう少し高いのでは?と、個人的には考えています。

空気圧が不足するとパンクのリスクが高まりますので、1ヶ月に1度程度、空気圧を確認することが推奨されています(私はそんなにチェックしてません…)。
また、摩耗したタイヤや古くなってゴムが劣化したタイヤも、パンクのリスクが高まります。
タイヤにヒビが入っているのを見つけたら、プロに確認してもらうことをおすすめします(結構商売っ気なしにアドバイスしてくれますよ)。

パンクとは関係ありませんが、スタッドレスタイヤの場合、ゴムが固くなって性能が落ちるため、摩耗していなくても3シーズンで交換するのが良いそうです。
せっかくスタッドレスタイヤに交換しても、性能が落ちていていざという時に効果を発揮してくれなかったら困りますからね。

ちなみに、私は学生時代はサマータイヤとスタッドレスタイヤを履き替えていましたが、それ以降はオールシーズンタイヤを使用しています。
学生時代は積雪があって当たり前の福井に住んでいましたが、それ以降は積雪や凍結がほとんどない地域なので、保険としてオールシーズンタイヤを履いているって感じでしょうか。
オールシーズンタイヤは、路面が凍結してしまうとダメなのですが、住友ゴム(ダンロップ)が今シーズンから投入しはじめた「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」は、凍結路面もある程度行けそうなので、気になる存在です。


なお、昨年購入した『シエンタ』はサマータイヤのままです。
10年に1度くらいしか積雪がない地域で、通勤などにも使用していないのがその理由なのですが、父の生まれ故郷が積雪地帯で、年配の親族もいるので、何かあったときのために(ないに越したことはないのですが)オールシーズンタイヤへの交換を検討中です。

ひとこと

ささっと記事にするつもりだったのですが、またもや長々と書いてしまいました…
10分で1300文字とか、そんなペースで書き続けてるし…
まぁ、付け加えた部分が私の存在価値だと思いたいです。

私がパンクを経験したのは1度。
それも、スタッドレスタイヤからサマータイヤに交換しようと思って、サマータイヤを引っ張り出してきたところ、クギが刺さって空気が抜けていたという状況でした。
ですから、スタッドレスタイヤを履いたままタイヤを修理してもらいに行ったので、走行中にパンクしてタイヤ交換といったケースは、幸いなことにまだ経験したことがないんですよね。

BMWが今回発表した『タイヤ修理キットPlus』。
特許を押さえているのでしょうが、有益なシステムだと思うので、他社も特許使用料を払ってでも追随して欲しいですね。

タイヤ修理キットを使ったあと、走行中に空気が漏れていないか気になるところだと思うので、空気圧センサと組み合わせても面白いかも知れませんが、そこまでやるなら…とも思えてきます。

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