【車中泊】現行(10系)『シエンタ』7人乗りで車中泊

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5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら、7人乗車が可能な広い車内空間をもつトヨタ『シエンタ』。

我が家も、昨年夏に現行(10系)の『シエンタ』に乗り換えたのですが、最大の乗車人数を考えると、7人乗りに。
でも、車中泊をするのであれば、2列、5人乗りを選択すべきという話は有名かと思います。

7人乗りも、車中泊も、どちらも実現したい私は、ちょっと考えてみました。

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シエンタの荷室長

7人乗りの『シエンタ』が車中泊に向かない理由は、2列目の収納方式にあります。
2列シート車は、2列目がチルトダウンするのですが、3列シート車の2列目シートの下には3列目のシートが格納されているため、2列目はタンブルになります。

シエンタ シートアレンジ

そのため、2列シート車の最大荷室長が2045mmなのに対し、3列シート車の最大荷室長は1525mmにとどまります。
しかも、この1525mmというのは、ラゲージルーム後端からシート部分までの距離で、シートの脚の部分までは1430mmしかありません。

私は身長が180cmなので、この空間で寝るのはちょっと辛そう。

でも、車中泊をできないと言われると、やってやろうじゃないかと考える、天邪鬼な私。

7人乗りシエンタのシートアレンジ

『シエンタ』には、乗車人数や荷物の量によって、様々なシートアレンジが用意されています。

フロントシートフラットモード

まず私が目をつけたのが、「フロントシートフラットモード」。
”フラット”と言いながら、かなりの凹凸があるんですけどね。

フロントシートのヘッドレストを抜き、1番前までスライドさせたあと、めいいっぱいリクライニングさせます。
2列目シートは1番後ろまでスライドさせ、こちらもめいいっぱいリクライニング。

シエンタ
フロントシートフラットモード

これだと、ダッシュボードから2列目シートの背もたれ部分まで、約174cmのスペースが確保できます。
一般的な日本人の身長であれば、この空間を使ってなんとか寝れるでしょうか。
実際に寝るとなると、つま先が伸びるため、身長+アルファの空間が必要になります。

なお、写真の中の寸法は実測によるものですが、多少の誤差を含みます。

これだと、身長180cmの私には不足。
でも、ラゲージルームよりは広そうです。

フラットラゲージモード

次に確認したのが、「フラットラゲージモード」。

3列目を収納し、2列目をタンブルさせた、7人乗りとしては最もラゲージルームが広くなるモードです。

『シエンタ』の2列目をタンブルさせるには、まず2列目を1番前までスライドさせる必要があります。

シエンタ
フラットラゲージモード

先程書いたとおり、これだと荷室長は152cmしかありません。
また、タンブルさせた2列目の高さは、ラゲージルームの床から46cmあります(2列目のヘッドレストを抜いた場合)。

では、この2列目を乗り越えたとしたらどうなるでしょう?

シエンタ フラットラゲージモード

フロントシートを1番前までスライドさせ、背もたれを前に倒すと(ほぼ直立までしかいきませんが…)、ラゲージルームの後端から、フロントシートの背面まで197cmの空間が生まれました。

これなら、身長180cmの私でも十分に寝ることができます。

当初は、この空間を利用して、イレクターパイプでベッドを自作しようかと思っていたのですが、なかなか作る時間をとれませんし、分解できるようにしたとしても、収納時に場所を取ります。
そこで、市販の車中泊用ベッドを使えないかと考えていたのですが、ふと思いついちゃいました。

フラットラゲージモード II

先ほどは、2列目のシートをタンブルさせていました。
しかし、これを背もたれを倒した段階で止めてしまったらどうなるでしょう?
走行時は危険かも知れませんが、車中泊をしている間なら、問題ないのかな?と思うのですが…

シエンタ フラットラゲージモード改

ラゲージルームの床から46cmあったシートの上端が、半分の23cmになりました。
さらに、ヘッドレストを取った状態であれば、2列目の足下のスペースが44cmもあります(フラットラゲージモードでは29cm)。

2列目の床からシート上端まで46cmあるのが気になりますが、この2列目の高さ23cm、長さ60cmを乗り越えるだけであれば、市販の車中泊用ベッドが見つかりそうです。

購入した車中泊用ベッド

ネットでいろいろ見てみたのですが、車中泊用ベッドで180cm近い空間を想定した商品は少なく、ほとんどが長さ170cm前後とか、長くても175cmのものばかりでした。

そんな中、私が見つけたのがこちら。

アウトドア用のもので、長さが188cmもあります。
車中泊用としては持て余すサイズですが、『シエンタ』の中に197cmもの空間を見つけてしまった私にはもってこいの商品です。

高さは40.5cmあり、脚は両端と中央の3ヶ所なので、2列目のシートを飛び越せそうです。

で、さっそく車内で組み立ててみたのですが、めちゃくちゃ組み立てにくい。
購入された方には、車外で組み立ててから、車内に入れることをオススメします(普通はそうするか…)。

でも、車外で組み立てたとしても、両端にフレームを取り付けるのが、かなりの力業。
個体差はありそうですが、女性や腕の筋力に自信のない男性だとかなり苦労するかと…

実際に車の中に入れてみると…

シエンタ 車中泊

後ろがぎりぎりです。

なぜそんなことになったかというと、真ん中の脚が、2列目シートの後端ギリギリにくることに。
これ以上前に出すことはできません。

シエンタ 車中泊

前方は少し余裕がありますね。
2列目の足下には、とりあえずガレージに転がっていた木材を積んで、高さをだいたい合わせておきました。
”本番”までにはしっかりと準備したいと思います。

シエンタ 車中泊

エアマット

このままでも寝心地は良さそうですが、エアマットも購入してみました。

193cm✕72cm、厚さ13cmもあります。
商品の説明にもあるように、車中泊だけではなく、災害時にも役に立ちそう。

ハンドポンプが付属とのことですが、自転車用のフロアポンプを持っていくと楽に空気を入れることができそうです。
クルマなので、少々荷物が増えてもへっちゃらですからね。

ひとこと

車中泊が”不可能”とまでは言われなくても、”困難”と言われる7人乗りの現行(10系)シエンタでも、車中泊が可能であることを”証明”しました。
それも、手製のベッドではなく、市販品を使用して。
耐荷重200kgということで、少々重いですが、収納時は19✕15✕97.5cmと、コンパクトに折りたたむことができます。

1つ誤算(というか、わかっていながら購入したのですが)があるとすれば、助手席側だけでは収まらないこと。
あまり動かしたくない運転席もスライドさせて、背もたれのリクライニングを変更しないといけないんですよね…

また、シエンタのサイズでは、このベッドを2台入れることはできません。
なので、1人での車中泊に用途が限られてしまうかな?
私が実測した寸法は、画像の中に書き込んでおきましたので、それを参考に、市販の車中泊用ベッドを探すなり、作るなりしていただければと。
ただし、かなり適当に測っていますので、最終的にはご自身で再計測を行ってください。

暑くもなく、寒くもない今の季節は車中泊にぴったり。
さっそく、道の駅を巡りながら旅をしてきたいと思います。

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