6/5、ダイハツがフルモデルチェンジした軽ハイトワゴン『ムーヴ』を発売しました。
ムーヴについて
『ムーヴ』は、『ミラ』をベースにした軽トールワゴンとして1995年に初代が発売されました。
今回発売されたのは、7代目になります。
2014年に発売された6代目が2023年6月に生産終了。
翌7月に7代目が発売される予定でしたが、一部車種の認証不正問題によって7代目の登場が無期限延期になっていましたが、誕生から30年のアニバーサリーイヤーに日の目を見ることになりました。
7代目ムーヴの概要
寸法
- ボディサイズ:全長×全幅×全高=3395✕1475✕1655(FWD)~1670(4WD)mm
- ホイールベース:2460mm
先代と比較し、全高が25~40mm高くなり、ホイールベースが5mm伸びています。
パワートレイン
- 気筒配列・数:直列3気筒
- 過給器:自然吸気 / ターボチャージャー
- 排気量:0.66L
- 最高出力:52 / 64PS
- 最大トルク:60 / 100N・m
- トランスミッション:CVT
先代モデルと比較し、ターボチャージャー搭載車の最大トルクが8N・m向上しています。
なお、マイルドハイブリッドを含むハイブリッド機構は搭載されていません。
ひとこと
予定から2年遅れて、7代目『ムーヴ』が発売されました。
変更点は数多くありますが、注目ポイントは、後部ドアがスライドドアになった点。
これは子育て家庭や年配の方がおられる家庭には嬉しい装備ですよね。
確かにスーパーハイトワゴンは使い勝手が良いのですが、高さに関しては使い切れていないような気がします。
個人的にも、高さを使い切ったのはシティサイクルを積んだときくらいかなって印象です。
また、重心が高くて運転しづらいときがありますし、前映投影面積が大きいので燃費も悪いです。
ホンダ『N-BOX』をはじめとしたスーパーハイトワゴンの人気が高いですが、スライドドアの搭載によって、どれくらいシェアを拡げられるのか、個人的に注目しています。
各社後追いをすることになるんじゃないかなぁと…
一方、気になるのはハイブリッド機構が搭載されなかったこと。
ライバルになるであろうスズキ『ワゴンR』や日産『デイズ』には、マイルドハイブリッドを搭載したモデルが用意されています。
あとから追加ということも考えられますが、すでに発売が2年遅れているので、可能性としては低いのかなと…
あとは、現在の市場で軽ハイトワゴンがどれくらい受け入れられるのか…
2024年度の販売台数を見てみると、
スズキ『ワゴンR』の75,800台に対して『スペーシア』が168,491台。
日産『デイズ』の47,721台に対して『ルークス』が68,989台。
ホンダ『N-WGN』の31,795台に対して『N-BOX』が210,768台。
と、いずれもスーパーハイトワゴンの方が明らかに販売台数が多くなっています。
もちろん、ハイトワゴンに似たサイズとして、スズキ『ハスラー』やダイハツ『タフト』、三菱『デリカミニ』といった選択肢があることも影響していると思いますが、『タント』のフルモデルチェンジまで終えて、ようやくといったところでしょうか(『ムーヴ』は先代が生産終了になっていたので、真っ先に復活させる必要があったのは理解できます)。
上にも書きましたが、注目ポイントはスライドドアの搭載。
車高も高くなりましたので、後部座席への乗り降りはしやすくなっているはず。
デザインも無難にまとめてきた感がありますので、販売台数を注視したいと思います。
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