12/5、TOYOTA GAZOO Racingが、新型スーパーカー『GR GT』とそのレーシングカー『GR GT3』をワールドプレミアしました。
今回ワールドプレミアされたのは、公道を走るレーシングカーをコンセプトに開発中の『GR GT』のコンセプトカーと、そのFIA GT3規格のレーシングカー『GR GT3』のコンセプトカーです。

GR GT(コンセプトカー)の概要


トヨタ初となるオールアルミニウム骨格を採用し、軽量・高剛性の実現を目指しており、ボディパネルにはカーボンや樹脂といった様々な素材を適材適所に使用することで、強くて軽いボディに仕上げられています。

エクステリアデザインは、空力追求のため、まず空力、冷却性能を追求したデザインを作成。
そこから量産化を見据えて最終的なエクステリアデザインを決めていくという、通常とは逆の手法で決められたそうです。
パワートレインは、フロントに4.0L V型8気筒エンジンを、リヤのトランスアスクルにモータを搭載したハイブリッドとなっています。

なお、発売は2027年頃が予定されています。
寸法・重量(開発目標値)
- ボディサイズ:全長×全幅×全高=4820×2000×1195mm
- ホイールベース:2725mm
パワートレイン(開発目標値)
- エンジン気筒配列・数:V型8気筒
- エンジン排気量:4.0L
- エンジン吸気:ツインターボ
- システム最高出力:650PS以上
- システム最大トルク:850N・m以上
- トランスミッション:8速AT
- 駆動:RWD
パフォーマンス(開発目標値)
- 最高速度:320km/h以上
GR GT3(コンセプトカー)の概要


『GR GT』をベースにしたFIA GT3規格のレーシングカーです。
『GR GT』同様、オールアルミニウム骨格を採用し、低重心、軽量・高剛性を目標に開発。
勝ちたい人に選ばれる、誰が乗っても乗りやすいクルマを目指しているそうです。
パワートレインは、フロントに4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、後輪を駆動させるFRレイアウトを採用。
発売は2027年頃が予定されています。
寸法・重量(開発目標値)
- ボディサイズ:全長×全幅=4785×2050mm
- ホイールベース:2725mm
パワートレイン(開発目標値)
- エンジン気筒配列・数:V型8気筒
- エンジン排気量:4.0L
- エンジン吸気:ツインターボ
- 駆動:RWD
ひとこと
かねてから開発が噂されていたトヨタの新型スーパーカー『GR GT』と、そのレーシングカー『GR GT3』のプロトタイプがワールドプレミアされました。
空力、冷却性能から入ったエクステリアデザイン、新開発の4L V型8気筒ツインターボエンジン、トヨタ初のオールアルミニウム骨格など、新しい技術をこれでもかと言わんばかりにつぎ込んだ意欲的なクルマとなっています。
気になるのは、その投入時期。
2027年頃となっていますが、特に『GR GT3』は2027年シーズンの開幕に間に合うのか?
また、おそらく投入してくるであろうSUPER GTのGT500クラスでの採用がいつになるのか?
ただただ想像が膨らみます。


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