「ケンメリ」の愛称を持つ4代目『スカイライン』のハードトップ「2000GT」をベースに開発された「2000GT-R」の製造終了(1973年)から16年。1989年に、8代目スカイライン(R32)をベースにした『スカイラインGT-R』が発売されました。
この本では、そのニスモ仕様をベースに開発されたレース仕様車の開発担当者自らが、開発の様子や、レース活動について振り返っています。
11/27、グランプリ出版より、石田宜之, 山洞博司『R32スカイラインGT-R レース仕様車の技術開発』が発売されました。
概要
走りの復活を目標に開発され、16年ぶりに登場したR32スカイラインGT-R。
GT-Rのニスモ仕様をベースに開発されたレース仕様車はグループAレースなどで好成績を残し、その偉業は今も語り継がれている。
本書では、レース仕様車の開発に関わった当事者が、貴重な当時の図版とともにその経緯を詳細に語る。
増補二訂版の刊行にあたり、RB26DETTエンジンの開発を担当された石田宜之氏に、開発の様子やレース活動について、さらにはスカイラインへの想いなどを追加収録。
ひとこと
R32型~R34型の第2世代と呼ばれる『スカイラインGT-R』の中でも、根強い人気を誇るR32型『スカイラインGT-R』。
1989年に発売されたこの車に搭載されたエンジンは、この車のために開発された最高出力280PSを誇る2.6L直列6気筒ツインターボエンジンでした。
1990年、グループA参戦マシンのホモロゲーション獲得用に「GT-R NISMO」を500台限定で発売。
その「GT-R NISMO」をベースとしたレース仕様車は、同じ年の全日本ツーリングカー選手権でデビュー・ウィンを達成。1993年以降は、全日本GT選手権(JGTC)に戦いの場を移し、1995年から同選手権に参戦を開始したR33型に完全移行する1996年まで国内の最高峰ツーリングカーレースに参戦を続けました。
本書は、そのR32型『スカイラインGT-R』のレース仕様車の開発やレース活動について、当事者が語っておられるため、興味深い話が聞けるのではないかと期待しています。
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