【新車】スズキが5ドアの『ジムニー・ノマド』を発表

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1/30、スズキが5ドアのオフロード四輪駆動車『ジムニー・ノマド』を発表しました。

発売は4/3が予定されています。

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ジムニーとは

『ジムニー』は、スズキが1970年に発売した小型オフロード四輪駆動車で、2024年10月には世界累計販売台数が350万台に到達しました。

実質剛健なラダーフレームに小型軽量ボディ、リジッドアクスル式サスペンション、大径タイヤなどにより、四輪自動車としてトップクラスの悪路走破性を誇ります。
林業などの業務用に、また、レジャー用途でも根強い人気があるクルマです。

日本でのフルモデルチェンジは、1981年、1998年、2018年のわずか3回とモデルライフが長いことが特徴ですが、その間にも小さな改良が繰り返し行われています。

日本では、軽自動車の『ジムニー』と、登録車の『ジムニー・シエラ』や『ジムニー・ワイド』が併売されていますが、海外では現在軽自動車規格の『ジムニー』は販売されていません。

現在、駆動方式は、副変速機付きのパートタイム4WDが採用されています。

ジムニー・ノマドの特徴

今回発表された『ジムニー・ノマド』の特徴は、何と言っても5ドアであることです。
55年の歴史を持つ『ジムニー』ですが、5ドアのボディを載せるのは今回が初めてです。
すでに2023年からインドのグルガオン工場で生産されており、日本へもこのグルガオン工場で製造された車両が輸入されます。

ベースとなったのは、登録車の『ジムニー・シエラ』。
全長は『ジムニー・シエラ』より340mm延びて3890mmに。
ホイールベースも340mm延びて2590mmとなっています。
つまり、ホイール間をストレッチしたということです。
そのため、フロントトレッド、リアトレッド、最低地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルに変化はありません。
ホイールベースが延びたため、ランプブレークオーバーアングルが28度から25度になった程度でしょうか…
なお、ホイールベースの延長に伴い、ラダーフレームにクロスメンバーが1本追加されています。

室内は、後部座席のヒップポイントを50mm後方にずらして膝周りの空間を拡大。
また、後部座席間が90mm拡幅されています。
さらに、後部座席のヒップポイントを20mm高くしてクッション厚を増やし、乗り心地を向上させています。

ボディサイズ

全長×全幅×全高=3890✕1645✕1725mm。
『ジムニー・シエラ』と比べて全長が340mm延びたのは上に書いたとおりですが、全高は後部座席のヒップポイントを20mm高くしたにもかかわらず、5mm低くなっています。

ホイールベース:2590mm
こちらも『ジムニー・シエラ』と比べて全長が340mm延びたのは上に書いたとおりです。
最小回転半径が、『ジムニー・シエラ』が4.9mだったのに対し、5.7mになったことが気になるところでしょうか。

車両重量:1180~1190kg
『ジムニー・シエラ』と比べると、100kg増加しています。

パワートレイン

パワートレインは『ジムニー・シエラ』と同じ。
最高出力102PS、最大トルク130N・mの1.5L直列4気筒エンジン。

トランスミッションは、5速MTと4速ATが用意されています。

WLTC燃費は、『ジムニー・シエラ』の5MTが15.4km/L、4ATが14.3km/Lなのに対し、5MTが14.9km/L、4ATが13.6km/Lとなっています。

その他

安全装備として、衝突被害軽減ブレーキを標準採用。
4ATモデルには、後方誤発進抑制機能、後退時ブレーキサポートが追加されています。

運転サポート機能として、4ATモデルにアダプティブクルーズコントロールシステムが採用されています(5MTモデルには設定した速度を維持するクルーズコントロールシステムを搭載)。

ラゲッジルームは、4名乗車時の荷室床面長が『ジムニー・シエラ』よりも350mm拡大され、590mmになっています(2名乗車時は1240mm)。

価格

5MTモデル、4ATモデルともにモノグレードで、価格は5MTモデルが265.1万円、4ATモデルが275.0万円です。

ひとこと

今や国内では絶滅危惧種となってしまった、軽、小型のラダーフレームを用いたクルマ「ジムニーシリーズ」から、待望の(?)5ドアモデルが国内に導入されることになりました。

ホイールベースを延長することで、フロントトレッド、リアトレッド、最低地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルは、ベースとなった『ジムニー・シエラ』と同一の値を実現しています。
一方、最小回転半径は4.9mから5.7mと、かなり大きくなってしまっています。

ラダーフレームなど、クルマの骨格に起因する乗り心地は独特のもの。
日本の優れた舗装路で走らせるにはもったいないクルマですが、雪道や荒れた路面が続く海外の地域では重宝しそうです。
ラゲッジルームが大きくなりましたし、私自身、学生時代を過ごした福井に今も住んでいるのなら、選択肢の1つにあがるクルマじゃないかな?と思います。
欲を言えば、狭くても良いので乗車定員を5人にして欲しかったかな。やっぱり、5人目が乗れるかどうかは使い勝手に大きく響きますので…

国内での目標月間販売台数は1200台と、強気の設定にも思えますが、どれくらい売れるか楽しみです。
必要としている人がいる以上、ラダーフレームのクルマは残して欲しいですし、その一方でオンロードだけを走るにはもったいないクルマだと思ってしまうので…

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