2/10、「ADVAN」ブランドでSUPER FORMULAにタイヤを供給する横浜ゴムが、再生可能原料・リサイクル原料比率を高めたタイヤを2025年シーズンに供給することを発表しました。
概要
横浜ゴムは、2023年シーズンから、再生・リサイクル原料を約33%使用したドライ用タイヤをSUPER FORMULAに供給してきましたが、2025年シーズンは、再生・リサイクル原料を約46%まで高めたとのことです。
当初目標として、2025年に35%を掲げていましたが、これを大きく上回ったことになります。
再生・リサイクル原料の割合を増やすだけでなく、走行性能もレベルアップ。
特に、ウェット用タイヤではウォームアップ性能をはじめとしたグリップ性能が高められています。

再生・リサイクル原料について
ドライ、ウェット用タイヤ共に、新たな植物由来オイルを使用。
ウェット用タイヤは、籾殻由来のシリカを新規に採用しています。
また、従来から使用していた植物由来の配合剤や再生ワイヤ、再生ゴムはドライ、ウェット用ともに継続して使用しているとのことです。
さらに、レースに供給されるタイヤは、静岡県の三島工場にて、再生可能電力を使用して製造されているとのことです。

供給開始時期
今回開発されたタイヤは、明日、明後日(2/18、19)に鈴鹿サーキットで開催される、SUPER FORMULA公式テストから供給が開始されます。
ひとこと
目標値35%に対し、46%まで比率を高める。
こういうの好きですね。
目標が35%なんだから、それを達成すれば良いやってなるのではなく、より高みを目指す…
プロ意識だったり、職人魂が垣間見られて私は好きです。
もっとも、2023年の時点でドライ用タイヤは、再生・リサイクル原料の比率が約33%まで高められていたそうですから、少なくともドライ用タイヤに関してはそれほど高い目標値ではなかったのかも知れません。
しかし、目標値よりも上を目指すことはリスクも伴うということ。
まずは目標値まで上げて保険をかけた上で、さらなる高みを目指したのでしょうが、より上を目指そうという心意気が好きです。
レース用タイヤは、国内、世界全体で使用されるタイヤの数と比べるとごくごくわずかな数ですが、こういった技術が市販製品にも適用されていくと良いですね。
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