1月15日、NODAレーシングコンサルタンツが新チーム『Triple Tree Racing』を立ち上げ、Jujuこと野田樹潤をドライバーとして2025年シーズンのSUPER FORMULAに参戦することを発表しました。
主にヨーロッパでフォーミュラレースの経験を積んできたJujuは、2024年に『TGM Grand Prix』からSUPER FORMULAに参戦。
第1戦鈴鹿のレースが行われたのが、年度が替わる前の3月9-10日だったため、「女子高生レーサー」としても注目を集めました。
当初は『TGM Grand Prix』で3年走る予定でしたが、2025年シーズンから『TGM Grand Prix』がエンジンをホンダからトヨタに変更し、トヨタのドライバー育成スクールである『TGR-DCレーシングスクール』出身のドライバーを起用することになったため、Jujuは今シーズンのシートを失った形になっていました。
Jujuも所属するコンサルティング会社の代表である村司宏樹氏が、Jujuの父であり元F1ドライバーの野田英樹氏に新チームの立ち上げを打診。今回の新チームの立ち上げに繋がったそうです。
チーム代表には村司宏樹氏が就き、監督は野田英樹氏に。エンジンはホンダを使用するとのことです。
また、メインスポンサーには、株式会社安藤・間(安藤ハザマ)が就き、2024年から継続の10社を含む多数のスポンサーが就くとのことです。
ちなみに、『Triple Tree Racing』という名称は、チーム代表の村司宏樹氏、監督を野田英樹氏、ドライバーのJuju(野田樹潤)の3名の名前にいずれも「樹」の字が入っていたことからつけられたそうです。
昨シーズンのSUPER FORMULAへの参戦が決まったときには、面白いと思った反面、まだ早いのでは?という思いがありました。
下手をすると潰れてしまうのではないかと…
SUPER FORMULAの下位カテゴリであるSUPER FORMULAライツを経験してからの方が良いのでは?と思ったんですけどね。
実際、予選、決勝ともに事実上の最下位を走ることになりましたが、レースを重ねるごとにトップとのラップタイム差は縮んでいき、ポテンシャルの高さを感じさせられました。
ヨーロッパのレースでは、異人種で、女性で、年齢も若いということで、相当揉まれてきたようで、日本のレースとの違いに戸惑うような場面もありましたが、日本で2シーズン、3シーズンと戦っていくうちに、もしかして…と思わされるようなドライバーに成長しそうな伸びしろを感じさせてくれます。
もっとも、本人は世界を見ているようで、日本のレースで終わる気はさらさらないのだと思いますが…
新チームを立ち上げると聞いたときには、その手があったかと思いましたが、SUPER FORMULAに参戦するチームを作りあげるということは、そう簡単なことではないはず。
人もいなければデータも無い…
チームを立ち上げたメンバーの情熱と、その情熱を応援してくれる人たちの力を借りて、どこまで走れるのかを楽しみにしたいと思います。
10代の女性ドライバーということで、”名”の方が今は先行している状況ですが、昨年のSUPER FORMULAでもっともファンから注目されたのは間違いないと思います。
私自身、近年はSUPER FORMULAは視ていなかったのですが、昨年は久々に視ましたもんね(TVでですが…)。
今後、”実”の方も磨いて、名実揃ったドライバーとしてモータースポーツ界を引っ張っていってくれたらなと思っています。
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