第2世代の『スカイラインGT-R』としてデビューしたR32型の登場から6年後、満を持してR33型『スカイラインGT-R』が発売されました。
このR33型のプロトタイプが、ドイツのニュルブルクリンクサーキットで、R32型のタイムを21秒更新したことから、「マイナス21秒ロマン」のキャッチフレーズを掲げ、「GT-R」単独でのCMも打たれました。
このR33型『スカイラインGT-R』のレース仕様車は、R32型同様、全日本GT選手権に参戦すると共に、ル・マン24時間レースにも参戦しました。
11/28、三栄書房より、『レーシングオン No.534 名車再検証・再評価 レーシング R33GT-R』が発売されました。
概要
「名車再検証・再評価 レーシングR33 GT-R」と題した往年の日産スカイラインに関する特集です。
ツーリングカー選手権を制圧するために開発された「先代」R32型のスゴさや偉大さと比べると不当に低く評価されがちな「R33型」の隠れた実力と魅力に迫り、検証し、あらためて再評価をしてみようという一冊です。国内GT選手権(JGTC)やN1耐久レースでの戦績のほかル・マン24時間レースでの活動についても大きくページを割いて展開します。
開発者である水野和敏氏と近藤真彦さんへのインタビューのほか現存車の美麗なマシンギャラリー、JGTC車両の開発秘話などR33に関する記事が満載です。2年間のル・マン挑戦に迫ったルポ、95ル・マン車の有志によるレストア作業の全記録、N1耐久でのR33紹介、松田次生による市販車R33評価といった記事も収録しています。
CONTENTS
特集│名車再検証・再評価│
レーシングR33GT-R
“鈍重”な次男坊が発露した誉れ高きレース適性前口上
不当に低い評価はレースの世界でも常識なのか!?BCNR33 SKYLINE GT-R JGTC Spec
陥落から奪還へ開発者が語るR33の“最終進化型”1998年モデルの真価
“A”からの脱皮、達す回想モノローグ│日本とR33の思い出
エリック・コマスMachine Gallery
NISMO GT-R LM 1996 Le Mans & Road Carインタビュー
水野和敏ル・マンに挑んだR33
誤解と甘さが生んだ2度の敗戦劇インタビュー
近藤真彦Looking Back リザルトに見る物語 番外編11
1995年ル・マン24時間レース大レストア作業を通じて95年の22号車を丸ハダカに──
奇跡の一台、復活までの軌跡R33GT-R N1 28勝の軌跡
松田次生が語る“真実のR33”
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姉妹誌「MS-Models」Presents
レーシングオン × エムエス・モデルズ
SPARK
KYOSHO
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現代に生きる銘車たち
FILE.71 DAISHIN SILVIA
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Special IssueSUPER FILM presents
Formula 1 Rd18 Singapore GPMAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI レポート
Goodwood Revival 2024 Report
本誌が推す写真作家・柏木龍馬が語る「感謝と決意」
ひとこと
今でこそ、R32型の『スカイラインGT-R』以降が私の守備範囲になっていますが、もともと『スカイラインGT-R』の存在を知ったのはこのR33型から。
当時は国内GTのテレビ放送はされていなくて(たぶん…)、テレビ朝日のル・マン24時間レース中継で目にしたのが最初でした。
その時は、日本車は遅いなぁなんて思いながら見ていましたが、GTカーの開発が激化していた時代だったんですね。
あの年参戦した『スカイラインGT-R』も、前年の大会に参戦していればいい勝負をする性能だったとか…
そんなわけで、この『スカイラインGT-R』は、私が箱車のレースに興味を持つきっかけになった車。
『GT-R』というと、まずこのR33型を思い浮かべてしまいます。
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