【新車】Mercedes-AMG『GT 63 S E PERFORMANCE Coupe』を追加

2/12、メルセデスベンツが、スポーツカーMercedes-AMG『GT』に、トップパフォーマンスモデルとなる『GT 63 S E PERFORMANCE Coupe』を追加しました。

Mercedes-AMGとは

Mercedes-AMGは、メルセデス・ベンツ・グループの子会社で、1967年に創業。創業当初はレース用自動車エンジンの設計を行っていました。
その後、メルセデス・ベンツの乗用車のチューニングを手がけるようになり、1993年に初の共同開発車『C63』を発売。
2005年にダイムラー・クライスラーが完全子会社化しました。

以来、メルセデス・ベンツブランドで販売する車両のハイパフォーマンスモデルを手がけています。

BMWのBMW M社、アウディのアウディ・スポーツのような位置づけですね。

Mercedes-AMG『GT』とは

『GT』は、Mercedes-AMGが独自開発したスポーツカーです。

2013年秋に生産を終了した『SLS AMG』の実質的な後継車として、2014年9月にワールドプレミアされました。

ロングノーズ、ショートデッキのスタイルを持ち、フロンドミドに4.0L V型8気筒ツインターボエンジンが搭載されました。
初代の最高グレード「GTR」の最高出力は585PS、最大トルクは700N・m 。
トランスミッションは7速DCTでした。

現行モデルとなる2代目は、2023年8月にワールドプレミア。

初代同様2シーターでしたが、オプションで4シーターにすることができるようになりました（後部座席は身長150cmまで）。

パワートレインは、2.0L直列4気筒ターボエンジン＋マイルドハイブリッドと、4.0L V型8気筒ツインターボエンジンが搭載されました。
4.0L V型8気筒ツインターボエンジンというのは変わりませんが、M178型からM177型に変更。
最高出力は初代「GTR」と同じ585PSですが、最大トルクは100N・m太い800N・mになっています。
また、トランスミッションも、7速DCTから9速ATに変更されています。

SUPER GT GT300クラスにも、『GT』ベースのFIA-GT3規定車両、『Mercedes AMG GT3』が2015年から参戦しています。

Mercedes-AMG『GT 63 S E PERFORMANCE Coupe』について

今回追加された『GT 63 S E PERFORMANCE Coupe』は、Mercedes-AMG『GT』初となるプラグインハイブリッドを搭載。
最高出力、最大トルクも、『GT』史上最高となっています。

ボディサイズ

全長×全幅×全高=4730✕1985✕1355mm
ホイールベース：2700mm
車両重量：2150kg

全長、全幅、全高、ホイールベースは、「GT 63 4MATIC+ Coupe」と同じ値。
「GT 43 Coupe」と比較すると、全幅が55mm広がり、全高が10mm下がっています。
車両重量は、「GT 63 4MATIC+ Coupe」よりも210kg、「GT 43 Coupe」より360kg増加していますが、プラグインハイブリッドシステムを搭載したためだと思われます。

パワートレイン

エンジンは最高出力612PS、最大トルク850N・mの4.0L V型8気筒ツインターボエンジン。
リアアクスルに最高出力204PS、最大トルク320N・mのモータを搭載。
システム総合の最高出力は816PS、最大トルクは1420N・mを発揮します（エンジンとモータのトルクを合わせても、1420N・mにはならないのですが、モータに2速トランスミッションが付いているため？？）。

0-100km/h加速は2.8秒です。

バッテリーと回生エネルギーを使用して電気モーターのみで走行する場合のEV走行換算距離は、13kmとなっています。

販売

2/12から、メルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売。

価格は3085.0万円。
左ハンドル車のみとなっています。

ひとこと

マイナーチェンジや特別仕様車、メルセデスやBMWのモデル追加などを記事にしているとキリがないので普段は書かないのですが、最近周りで明るい話題がないなぁと思って（暗い話題があったわけでもありませんが）、夢のある話を記事にしてみました。

Mercedes-AMG『GT』を街中で見たことはまだないかな？
SUPER GTを見に行ったときに、サーキットを走っているのは見たことがあるけど…

実質的な先代にあたる『SLS AMG』も、道路を走っているところを見たことはないですね。
『300SL』をオマージュしたガルウイングドアは良かったですね。
実用性を考えると、『GT』の方に分がありますが。

そういえば、SUPER GTでは、ガルウイングのドアが外れるという珍しいトラブルがありましたっけ。
もっとも、レーシングカーは簡単に脱着ができるようになっているので、市販車で同じようなことが起きることはまずないと思いますが。
オートポリスのレースを見に行ったときに、『SLS AMG GT3』を見たのですが、写真は残っていませんでした（残念！）。